ご挨拶

第89回全国学校歯科保健研究大会実行委員会会長
一般社団法人広島県歯科医師会
会長 山﨑 健次
第89回全国学校歯科保健研究大会を当地 広島で開催できることに深く感謝申し上げるとともに、全国各地からご参加いただける学校歯科関係者の皆様を心より歓迎いたします。
今年、被爆80周年の節目の年を迎えます。昨年開催された長崎県から「平和」のバトンを受け取り、本大会を「国際平和文化都市」である広島で開催できることに感慨深いものを感じます。すべての子供たちが健康で安心に暮らせる平和世界を目指し、お口の中から未来を変える一歩を踏み出すために、「口腔から全身の健康づくりを目指して」を大会のメインテーマに、「学校歯科保健が育む学びと笑顔」をサブテーマとして開催いたします。
本大会の日程は実に6年振りとなる2日間に亘る対面開催といたしました。人と人とが直接顔の見える関係であることを大切にし、一緒に熱く濃く学び、考えていく場にしたいと思っております。
大会1日目の特別講演では、広島県三原市のご出身であり、今年1月の箱根駅伝において2年連続の総合優勝を果たされた青山学院大学陸上競技部の名将、原晋氏をお迎えいたします。駅伝を通じて多くの大学生と向き合い、強いチームを作りあげてこられた原監督の幅広いご経験・ご見識を直接見聞することで、私たちは明日からの学校現場においても、一層自信を持って子供たちに向き合うことができるのではないかと期待しております。
続いてのシンポジウムは、『口腔から全身の健康づくり「くう・ねる・まなぶ・カラダうごかす」を学校歯科保健で育む』と題し企画しました。近年の子供たちは日常生活において、基本的な行動である「食事」、「睡眠」、「学習」そして「運動」すること自体が難しいケースもあると聞きます。子供たちのちょっとした異変をも見逃さず、的確なアドバイスにより「生きる力」を共に育むことができるよう、皆様と一緒に考えていく予定です。
ここ広島は、緑豊かな中国山地と穏やかな瀬戸内海に囲まれた美しい街です。平和記念公園以外にも、世界遺産である厳島神社などの観光スポットのほか、豊富な山海の幸も是非ご堪能いただければと思います。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。